蓮華の五徳(仏教の教え)
① 淤泥不染(おでいぶぜん)の徳
泥中に清らかな花を咲かせる蓮華
過ちをしてしまうのが人だとすれば その心の中にこそ正しい信心の花は咲くというお釈迦さまの教え
② 一茎一花(いっけいいっか)の徳
一本の茎に一つの花しか咲かない蓮華
「わたしの代わりはわたし以外はない」という意味です
③ 花果同時(かかどうじ)の徳
多くの花は開花ののち実をなしますが 蓮は花が開くと蓮台に実ができています 目覚めた時一気にことが進むさまが 花果同時という意味になります
④ 一花多果(いっかたか)の徳
蓮の花は 一つの花からたくさんの実ができます 多くの実が得られるということは 多くの幸福を与えることができることを示しています
⑤ 中虚外直(ちゅうこげちょく)の徳
中虚とは 蓮の茎は中に小さな穴が無数に開いていること 一見弱そうなものの 穴が開いているため柔軟性があり 強いのです 外直とは まっすぐに伸びる強さのこと これを合わせもつのが蓮です